イギリス運転免許証への切り替え(1)
運転免許獲得への道
イギリスに来てから約半年、運転免許証については
- 日本で免許を持っていたら、テスト等は不要で手続きだけでイギリスの免許が貰える
- こちらの免許の書き換えは70歳までは10年毎(写真の更新)。郵送で手続き可能。
という素晴らしさの一方、手続きというのが問題で、
- London郊外(Wimbledon)のDVLA事務所に行くか、郵送でパスポートその他をDVLAに送付する
- いずれの場合も日本の免許証はいったん取り上げられて、数ヵ月後に日本大使館経由で返却される
とのこと。パスポートを何週間も手元から離して、しかもその命運をRoyal Mailに託すというのも勇気がいる。ちょこちょこ日本に帰る身としては日本の免許が無いのも困る。ということで、日本免許の書き換え時期まで日本の国際免許を何回か取得してしのごうと思ってました。
ところが、UKの規則では1年以上居住する場合はこちらの運転免許証に切り替えないといけないということを最近知らされました。特に保険の関係で1年たった時点で事実上車の運転ができなくなる場合もあるらしい。
仕方ないからぼちぼち用意するべか、と思って手続きを調べていたところ、ロンドン日本大使館のページに、
*DVLAのローカルオフィスが、2013年12月13日に、すべて閉鎖されることになりました。それに伴い、各事務所に直接赴いて申請する方法(プレミアム・チェッキング・サービス)は無くなり、郵送での申請のみとなります。
の文言が! こりゃ急いで手続きしないとパスポート郵送になる、ってことで12月13日までにウインブルドンに行くべく、バタバタと準備を始めました。
手続きの流れ
手続きの流れを把握するには上記大使館サイトのページが分かりやすくて便利。おおまかには、免許証翻訳証明の申請・取得、英国免許(切替)の申請・取得となるとのこと。私は、
- 郵送にて英国日本大使館より翻訳証明を申請、取得
- 免許申請用紙の入手、写真撮影
- ウインブルドンのDVLAに出向いて免許切り換え申請
- 郵送にて英国免許証ゲット
の手順で進めることにしました。1.は大使館に直接行って申請するのも可能ですが、即日発行ではないので数日後に改めて取りに行くか、郵送で送付してもらう必要があります。また、2.は上述の通り2013年12月13日までしかできない。以後は全て郵送での申請になるとのこと。
翻訳証明の取得
正確には「自動車運転免許証抜粋証明書」。ロンドン在住で気軽に大使館に行ける人は直接行くのもいいんでしょうが、うち(オックスフォード)からだとそのためにわざわざ行くのは流石に面倒。ということで、往復とも郵送で行うことに。手慣れた人なら何でも無いプロセスだと思いますが、私にとっては初めてのイベントが盛りだくさん。
まずは申請書。これは上述の英国大使館ページからダウンロード・印刷して記入するだけ。この中に「在留届の有無」という欄がある。何だこりゃと思って調べてみると、ORRnet - インターネットによる在留届電子届出システムのページに
外国に住所または居所を定めて3か月以上滞在する人は、旅券法第16条により、その地域を管轄する日本大使館または総領事館に速やかに在留届を提出することが義務付けられています。
との記載が。知らんかったー。このサイトでオンライン申請できるのでついでにやっておくとすぐに登録済みのメールが来ました。まあ、お世話になるような機会がないことを祈りますが。
ついでに英国免許取得後に大使館に返送される日本の免許証を返送してもらうための書類もダウンロードして記入。
次は手数料の支払い。
Embassy of Japan宛ての小切手、もしくはPostal Money Order、Banker's Draftでお願いします。
とのこと。ついに出た、小切手。実は銀行口座開設してかなりたつんですが、小切手帳が送られてこない。これまでの生活でDebit Cardとネット接続さえあればなにも不自由が無かったのでほっておいたのですが、せっかく(元)小切手の国に来たので一度くらい使ってみてもよかろう。小切手が無くなるという噂もあるし。
小切手帳のリクエストは何故かネットバンキングではできないということで、テレフォンバンキングにて。自動応答でのメニューにもなくて、いよいよオペレータとの対決。小切手帳もらってないので送って、と言うと「わかった」で終わるかと思いきや延々待たされた揚句に、口座を切り替えないといけないとかなんとか。何回か聞き直してわかったのは私の口座はGreenオプションとかいうのが設定されていて、要するにペーパレスでの運用になっているそうな。日本のクレジット会社でも最近はほとんどのところが明細書を郵送せずネットで確認するオプションがありますが、それと同じ感じだろうと申込時にそれを設定したのですが、このオプションだと小切手も使えないとのこと。まあ文句は言えんわな。電話でも口座の設定変更できると言っているような、でもなんかどこでもいいから支店に来いと言っているような、ヒアリング難易度上がってきたので、もういいです、と逃げ出すw。
どうせ郵便局は行く必要があるので、Postal Mail Order使うことに。脱線だらけで長くなったので、次回郵便局編。
クリスマスの交通機関
年末年始は日本に帰るのでかなり早め(9月頃)にチケットを予約しました。あまり何も考えずにチケットが少し安くなる12/25の便を予約してこれで完璧と思ってたら、こちらの人曰く「そりゃちょっとまずいんじゃね」。
クリスマスの日は公共交通機関も含めてほぼ全ての機能が停止するとのこと。調べてみたら辛うじてオックスフォードからヒースロー空港に行くバスは1時間に1本だけ走るようですが、市内のバスは全部運休。この状況だとタクシーも来てくれるんだかどうだか。選択肢は
- タクシー会社と掛け合ってみる
- ヒースローに車乗りつけて駐車代100ポンド払う
- スーツケースひこずってバス停まで30分歩く
- シティーセンターかヒースローに前泊
くらいかなあ。やれやれ。
英語学校
先日から週2回英語学校に行っています。私としては日々の会話能力増強が目的なのですが、何件か体験授業を受けてみたところ、どこも文法や語彙・フレーズが中心のよう。要するに国語の授業ですね。当たり前か。
授業を受けにきている人はヨーロッパの非英語圏の人がほとんどなので、基本的に会話能力はあるが細かい文法等を習ったことがない(あるいは習い直したい)という人が多いようです。私が少し能力以上のクラスに入れられてしまったこともあり、先生も生徒も手加減なく早口だし文法的にも難しい問題が多く、かなり落ちこぼれている雰囲気。いやそんなことはない、間違いなく落ちこぼれている。
まあ何事も経験だし、役に立つのは間違いないので頑張って通ってます。しかし無茶苦茶疲れる。とにかく一瞬でも集中をとぎらせるとリカバリー不能でずるずると落ち込むので気が抜けない。
思えば大学入試以降英語の勉強など一切したことがなく(TOEICの受験対策をちょっとしたくらいかな)、赴任が決まっても英会話学校に行く暇もないまま赴任してから学校に行くという、いささか遅きに失した感があるのですが、まあ人間こんなものだということで。
しかし逆に中高での英語教育しか受けていないのに、かなり酷いものなんでしょうけど、最低限のコミュニケーションをとれているということは、日本の学校における英語教育も無駄ではなかったということですかね。英語教育について語れるような立場もスキルもないのですが、少なくとも「全く役に立たない=やらなくてよい」というのは間違いかなあと。無論「役に立つ=充分」ではないですけど。特にヒアリングについては全く駄目で、これが自分にとっての最大の問題点なのです。
とにかく聞きまくるしかないのでしょうけど、幸いその状況には事欠かない。あとは本人の意識の問題、という英語に限らず何でもそうやんけ、という月並みな結論でした。