イギリス在住おぼえがき

いきなりイギリスに行けと言われて2013年よりオックスフォードに在住中。基本自分のための覚書ですが、私の失敗・苦労がちょっとでも誰かの参考になればと。

続・オックスフォード周辺の洪水状況

前回オックスフォードの洪水状況について書きました。その後少しずつ水は引いて道路封鎖も解かれたのですが、一部の広場や畑は水が残って今も池になったままです。

その後も毎日のように雨の日が続いていて引き続き洪水のリスクは高いままでしたが、昨夜の大雨でまた一部浸水しているところが出てきているようです。うちの職場でも家の庭が水没したとか、夕方からまた雨が降ると道が冠水して帰れなくなるので早めに帰る、といった話が出ています。 

英国在住の方はイングランド全域で似たような状況なので十分注意されていると思いますが、旅行等でオックスフォード方面に来られるときはオックスフォード市、あるいはオックスフォード州のサイトで交通機関の情報等を事前に確認することをお勧めします。

下記はUK Environment Agencyからの2月7日時点における洪水警報・注意報のスナップショットです。 

 

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オックスフォード周辺の洪水状況

こちらでは秋頃からほぼ毎日のように雨が降り、夜中には台風の様な風が吹く日も結構あるので、まあこんなものなんだと思っていたのですが、クリスマスの頃から川があふれたといった話がぽつぽつ聞こえてきました。先週に入って限界を超えたのか川が増水して、オックスフォード市内でもかなり影響が出ています。

オックスフォードは ring road と呼ばれる環状道路のほぼ中央に市街地があり、郊外から市街地へアクセスする道路がいくつかあるのですが、1月10日現在、南からの道路であるAbingdon Roadと西からの道路であるBotley Roadが通行止めとなっています。その影響で他の道路も終日渋滞が激しく、バスと自家用車が主要な交通機関であるこのあたりでは市街地に行くのはとても大変な状況になっています。

洪水といっても日本のように大雨が降って川が濁流となって堤防を越えて怒涛のように流れ出す、というのではなく、じんわりと水位が上がってきて川がだらーっと池のように広がってくる、という感じです。

こちらの川は日本のように大きな堤防やコンクリートで固められているところは少なく、自然のままのところはとても美しいのですが、地面と水面の差が数十センチというところも多くて、そりゃあふれるよねえという感じです。

 

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イギリスでの国際運転免許証取得

イギリスの運転免許証への切り替え手続きのためにウインブルドンのDVLAを訪問してからちょうど2週間目に無事免許証が普通郵便で送られてきました。Royal Mail、信用できないとか言ってすまぬ。晴れて現地の免許証を取得できてめでたしめでたしなのですが、先にも書いたとおりしばらく(半年くらい?)は日本の免許証が返ってきません。免許が返ってくるまでは日本に帰ったときに運転するためには、

  • 日本で免許証の再交付を行う
  • イギリスで国際免許証を発行する

のどちらかの手続きが必要。日本での滞在が長いのであれば何かと身分証明書として重宝する免許証が無いのは不便ですが、運転のためだけであれば国際免許証で十分。何より日本での再発行は3,600円かかりますが(免許証更新の時期であれば更新に必要な費用のみで再発行の費用は不要です)、イギリスの国際免許証は£5.5で入手可能!日本だと国際免許証も2,000円以上するので格安です。というか、日本の高過ぎ。

イギリスの国際免許証はAAという日本のJAFのような団体が発行しています。申請は郵送による手続きと指定された郵便局での手続きの2つの方法があります。私はやはり即日で手続きが完了する郵便局での手続きを行うことにしました。

まずはどこの郵便局で手続きできるかをAAのサイトあるいはRoyal Postのサイトで調べます。後者の方が近いところを検索してくれるので便利かな。"Service required" に "International driving permits" を選んで検索します。オックスフォードの場合はCity Centerにある、中央郵便局的なところのみ。

申請に必要となるのは、以下のもの。

  • イギリスの免許証
  • パスポートサイズの写真(3.5cm × 4.5cm)
  • パスポート
  • 手数料:£5.5(キャッシュかデビットカード)

申請書は郵便局でもらえます。写真も免許証申請の時と同じサイズなので、自動撮影機で撮ったときの残りの写真がそのまま使えます。

郵便局に行ってみると、特に申請書が置いてある様子もないので、とりあえず窓口に並びます。順番が来て窓口で「国際免許証作りたい」というとその場で申請書をもらえます。パスポートと免許証渡して書類を記入している間に、窓口の人も国際免許証に記入していきます。写真の裏に一応サイン書いて渡すとスティックのりをぬりぬりして貼り付け、はんこをポンポンといくつか押して出来上がり。デビットカードで支払いすませて、5分かかっていません。イギリスでの手続きは色々手際悪いこと多いのですが、これに関しては日本だと1時間待たされるのでずっとスピーディです。

これで正月に日本に帰ってもすぐに車運転できます。

 

宅配店頭受け取りサービス・Collect+

宅配便の受け取り

こちらでもAmazonをはじめとするネット通販は強い味方ですが、一人暮らしの身として問題となるのは受け取り方法。最初は会社宛に送ってもらっていたのですが、あまり頻繁に頼んで受付の人を煩わせるのも何なので、最近は自宅に送ってもらっています。

うちには所謂郵便箱というのは無くて、ドアに蓋のついたスリットがあるだけだですが、このスリットは非常に小さくてちょっとでも厚みのある荷物は無理。まあ、あまりスリット大きかったら防犯上よろしくないので仕方ないですが。で、こちらの人に聞くと「郵便受けに入らなかったら玄関の前において行ってくれるよ」とのこと。まあそれでもいいんですが、なんか荷物が散乱しているのもいまいちなので、段ボール箱に「Parcel Box」と書いた紙貼ったもの置いとくとその中に入れといてくれています。

たまに箱に入らないような大きなものが来たときも扉の前に置いてあるので安心して頼んでいたのですが、ある日家に帰ってみると、「近所の人に預けといたよ」の紙が。夜7時を回っていたのでちょっと気がひけたのですが、週末まで預かってもらうのも悪いので取りに行ったところ快く渡していただけてホッとしました。

とはいうものの、これからも頻繁に預かってもらうのも悪いので、日本で言うところの宅配便店頭受け取りサービス的なものを使ってみました。

AmazonでCollect+を使う

 Amazon UKにはAmazonロッカーCollect+という2つの受け取りサービスがあります。前者はまさにAmazon専用ロッカーで、日本の最近の新築マンションには必ずと言っていいほどある宅配ロッカーの誰でも使える版のようです。残念ながらうちの近所にはないようなので、後者、Collect+を使ってみました。

と言っても使い方は非常に簡単で、

  1. Amazonの配達先アドレス登録ページを開く
  2. 右側の"Or search for a pickup location near you"で近所のCollect+扱い店を探す
  3. その店を自分の配達先アドレスに追加する
  4. 品物を注文して配達先にその店を指定
  5. 配達されたらメールでアクセスコードが送られてくる
  6. 店に行って店員にアクセスコードと写真付きID(パスポート、運転免許所等)を見せる
  7. 無事受け取り

というステップになります。ちなみにAmazonロッカーもほぼ同じ手順で、こちらは受け取り時にロッカーにアクセスコードを入力するだけでOKのようで、店員さんにID見せる必要もないのでより手軽ですね。

実際にCollect+を使ってみたのですが、特に追加すべきこともないくらい簡単。車で受け取りやすいところということで、BPのガソリンスタンドがあったのでそこを指定。店に行ったらまたもや親切なインド人の兄ちゃん登場で、メールを表示したスマホとパスポート見せて、端末にサインしたら受け取り完了です。

手数料が£3.33かかるのでちょっと微妙ではありますが、ちょっとかさばって高価なものを頼むときは使ってもよさそうです。

Collect+自体は独立した配送サービスなので、ASDAのネットショップやeBAYでも使うことができるそうです。

 

ロンドン行バスに関するちょっとした変化

先日、英国運転免許証への切り替えのためにロンドンに行ったのですが、いくつかちょっとした(といっても個人的には影響が大きい)変化があったので書いておきます。

 

Thornhill Park & Rideの実質値上げ

オックスフォードリングロードの少し東にあるThornhill Park & Rideは、ロンドン・ヒースロー空港・ガトウィック空港に行くバスも全て停まるので、オックスフォードに入るためだけではなく、オックスフォードから出ていくためのPark & Rideとしても多くの人に活用されています。私もロンドンやヒースローに日帰りするときはたいていここに車を置いています。

ここのもう一つの利点は11時間までは無料で駐車できるということ。しかし11月より1時間から11時間まで£2という料金設定が新たに追加されて、実質ピックアップ目的以外では駐車料金が必要になりました。まあ市内のバカ高い駐車料金から比べれば11時間まで無料というのは大盤振る舞いだったので仕方ないのでしょう。

しかし、結構気付かずに停めちゃっている人もいるんじゃないかなあ。私はたまたま11時間以上停めることになるかもしれないので、事前にオンラインで料金払うシステムをチェックしていてたまたま値上げを知ったのでよかったですが、もし数時間駐車する予定だったら全く気付かなかったと思います。しかもここはナンバープレート読み取りカメラによるチケットレス方式なので、駐車場を出るときにすら料金が必要だったことに気づかないと思います。ある日突然請求が来る、ってことになるんですかね。

 

ロンドンのX90バス乗り場変更

オックスフォードとロンドンを結ぶバスはOxford Bus Companyが運行するX90と、Stagecoachが運行するOxford Tubeの2つがほぼ同じ経路・料金でサービスを提供してしのぎを削っています。おかげさまで翌日まで有効のロンドン往復切符は£17という低料金で利用できます。ちなみに距離が短いけど競争がないヒースロー空港へのバスであるthe airlineは往復£24。

私は秋以降必ずX90を選んで乗っていました。理由はロンドンからの帰りのバス乗り場がビクトリアコーチステーションという所謂バスターミナルから出発すること。一方のTubeは道端の普通のバス停が始発です。ビクトリア駅からは5分ほど歩く必要がありますが、特にこの時期寒くて天気の悪いロンドンの道端でいつ来るかわからないバスを待つより椅子も売店もある始発のターミナルで待つ方がよいので、X90を選んでいました。

ところが先日バスターミナルに行ってみるとどうも様子がおかしい。オックスフォードの文字が全く出てこない。携帯でホームページ確認すると、

 from 27th October coaches will depart from Buckingham Palace Road stop 7

 の文字が。地図で探してたどり着いたらOxford Tube乗り場の隣の道端。ということで、今後は早く来た方のバスに乗ることにします。。。

 

新型バス導入

Oxford Tubeの2階建てバスに対抗してか、X90とthe airlineの路線に新型バスが導入されました。一見2階建てですが、実際はほとんどの座席は2階にあるスーパーハイデッカータイプ。運転席とトイレが1階にあるので、その分座席数は少し増えているかもしれませんが、個々のスペースはそんなに広くなったという印象は無いです。1階の荷物室は確実に大きくなっていると思います。ロンドン行きのバスでも自転車積む人が結構いるので、広い荷物室は重要なのかもしれません。

ちなみにこのタイプや2階建てバスの一番前の座席は一度乗る価値があると思います。景色がいいのももちろんですが、前タイヤよりかなり前に座ることになるので、街中では建物や信号が目の前をかすめるようにすれすれを通ったりして、いつもと違う感覚を味わうことができます。カーブの時など座席は完全に歩道の上を通っている時もあります。当然人気も高いので子供たちと席を争うことになりますがw。

 

イギリス運転免許証への切り替え(3)

はじめにおことわり

最初の記事に書きましたが、ここから説明するDVLAのローカルオフィスに出向いてパスポートの郵送を回避するというのは、2013年12月14日以降は不可能です。ということで、書いている時点で既に5日前というこの記事はほとんど誰の役にも立たないのであります(なら、なぜ書く)。

 

ウインブルドンへの道

全英オープンテニスで有名なウインブルドンですが、ロンドン市街からは鉄道と地下鉄どちらでもアクセス可能です。オックスフォードからのバスの終着地であるビクトリア駅から地下鉄ならDistrict線で一本ですが、折角の機会なので鉄道を使うことに。鉄道のウインブルドン駅はウオータールー駅から出る線なので、ビクトリア駅から行く場合は途中のクラップハム・ジャンクション駅で乗り換える必要があります。平日の昼間はどちらの線も本数が多く、乗り換えを入れても30分かからないくらい。切符もOyster Cardが使えるので便利。個人的には狭くてうるさい地下鉄に30分乗るくらいなら、たとえ乗り換えがあっても鉄道で景色を見ながら移動する方が好みです(地下鉄もこの辺りは地上を走ってますけどね)。ちなみに、テニスコートに行く場合は地下鉄で2つ手前のサウスフィールズ駅が最寄りのようです。

 

DVLAローカルオフィスでの手続き

DVLAの建物は駅から歩いて1分くらいのところ。エレベータで1Fに上がったところにある順番待ちカードを取って、部屋の中の待合室で待ちます。病院等でおなじみの番号待ちが表示されるディスプレイがあり、アナウンスとともに呼び出しがかかるシステム。私が行った時は結構人が多く、10人くらい待たされましたがそれでも15分待ちくらいかな。

番号が呼ばれて窓口で、「日本の免許証からの交換をお願い」と言い、申請書、パスポート、日本の免許証、写真、翻訳証明書を出すとさささっと眺めて、「パスポート持って帰る? 4ポンドかかるけど」とのこと。そうそう、Premium checking serviceでお願いします、と言えば良かったんだなと思いつつ、よろしくと言うと隣の部屋で同じ番号呼ぶから待てとのこと。ここまでで多分1分。

隣の部屋でさらに5人、10分程度待つと、番号が呼ばれる。いきなりパスポートをぽいっと返されて、「54ポンド」。カードで支払って「2週間くらいしたら届くから」。ここまで多分2分。

ということで、待ち時間25分、窓口3分で無事終了しました。私の帰るころにはほとんど待ってる人いなかったので、運がよければ全部で10分かからないかも。日本人の方も何人かいらっしゃいました。

あとは無事免許証が届くのを待つだけですが、パスポートと違って免許であれば最悪トラブルがあってもすぐには困らないので気が楽です。来週からはRoyal Mailにパスポートの運命を託すしかないんですかね。

 

イギリス運転免許証への切り替え(2)

 翻訳証明の取得(続き)

前回は結局申請書に記入しただけで終わってしまった。あと必要なものは返信用Special Delivery(速達書留?)封筒2通(証明書送付用、日本の免許証が戻ってきた時の返却用)とPostal Orders(郵便為替?)。

Royal Mailのサイトで近所の郵便局調べて昼休みにダッシュ。小さな郵便局でも土曜日は大体営業しているみたい(ただし午前中のみのところ多し)。雑貨屋的売店の奥の窓口にはインド人のお兄さん。郵便局はかなりの高確率でインド人が経営しているそうな。

まずはSpecial Delivery。Royal Mailのサイトで調べると、翌日の朝9時までに配達されるものと翌日の13時までに配達されるものの2種類があり、それぞれ内容物の重さで料金が変わるとのこと。どうせ平日は受け取ることができないので翌日15時までの一番軽い100gのものを選択。大使館に送るときにも使うので3通購入。「Special Delivery Garanteed by 1pm 100g のpre-paid envelopeを3枚ちょうだい」でOK。トラッキング番号のシールを張り付けたレシートと一緒に封筒を入手。ビニール製のペラペラの封筒。

次はPostal Orders。購入したい金額と受取人を告げるます。これは紙に書いて渡す方が無難かな。£10以上の支払は手数料12.5%なので、£16の送金に£2の手数料。うーん、やはり小切手帳作るべきであったか。これはカードでは購入できず、現金支払い。

ペラペラ封筒2通に自宅の住所、もう1通に大使館の住所を記載。それに申請書2通、日本の免許証原本、Postal Orders、ペラペラ封筒2通を入れて封をして再び窓口に。再度トラック番号書かれたレシートを受け取る。インド人のお兄さん、非常に親切に色々説明してくれて気持ちよく無事発送完了。

 

Special Deliveryの受け取り

数日後、自宅の郵便受けに「Something for you」と書かれたRoyal Mailからのはがきが入っていました。いわゆる不在配達通知。誰からのとか書かれていないが当然大使館からのでしょう。18日以内にLocal Delivery Officeまで取りに来るか、再配達を指定するということで、無論取りに行かねば。こちらも土曜半ドン営業に加えて朝は7時から開いており、水曜日は夜8時まで開いている。ということで水曜日の仕事帰りに取りに行くことに。

 夜も7時くらいになるとオフィス街はひとけが無いが、とあるビルの周りだけ異様に車が多く人も沢山。と思ったらそこがLocal Delivery Office。やはりみんなこの日を狙ってくるのね。7,8人が並んでいるのを二人で対応している。5分程度待って自分の番に。Photo ID としてパスポートしかないので、他にも住所を証明するものがいるかもと、銀行からの封筒も持参したが、パスポートを見せたらすんなりOK。スマホの様なタブレット端末にサインして受け取り完了。

大使館からの封筒には証明書のほかに、DVLAのローカルオフィスが12月13日で全部閉まるとの注意書きも。そうなんですよ、だから急いでるんですよ、などと思いつつ、とにかくこれで第1段階クリア。

 

免許証申請書(D1)の入手

免許証申請書は申請当日にDVLAで入手して記入してもよいのですが、やはり事前に書いておいた方が安心ということで事前入手することに。郵便局でも貰えるとのことですが、私が行った郵便局には置いていませんでした。先のお兄さん、やはり親切丁寧にどこの郵便局に行けばもらえるかを教えてもらったのですが、DVLAから郵送してもらう方法を選択しました。

DVLAのこのページからいくつか質問に答えていくと、郵送での申請書入手が可能。これは3日ほどで郵便受けに放り込まれて無事受け取り完了。

 あとは写真。サイズはイギリスのパスポートと同じ35mm×45mm。特にこだわりもないのでスーパーの自動撮影機で済ましました。料金は£5ですが私が使ったものは硬貨しか使えないものだったので、事前にチェックしておいたほうがよいでしょう。パスポート、運転免許証とかサイズを選んで(どちらも一緒だけど)撮影。これは日本で見かけるものとほぼ同じ。

これで準備完了。さていよいよ次はウインブルドンへの道です。